豊北病院 通所リハビリテーションセンターの指導に当たってくれた湯浅先生に、足指のことについてインタビューをしてみました。

 

治る人、治らない人の違いは足指にある

私(湯浅慶朗)は理学療法士です。理学療法士の仕事は、一言で言えば、リハビリのお手伝いです。私は若い頃、歩けなくなった患者さんを再び歩かせる理学療法士の仕事ぶりをテレビで見て、とても感動しました。それが、この仕事を選んだ動機です。

ところが、いざ現場で働き始めると、ことはそう簡単ではありませんでした。リハビリを教科書通りに行っても、歩けるようにならない人が少ないのです。

もちろん、治る人もいるのですが、治らない人がいるばかりか、リハビリをすることでかえって悪化する人もいました。セミナーや研修に参加して色々工夫してみましたが、答えはいっこうに見つかりません。

ついには理学療法士として自信をなくし、勤めていた病院を退職してしまいました。いったい、カラダが治る治らないの違いは、どこにあるのか−。別の視点から答えを見つけようとしていた私は、ふとしたことがきっかけで今の仕事をするようになったのです。

ひざ、腰、股関節、顎関節など、全身のさまざまなトラブルが、足指を広げただけで良くなっていくことを知ったのです。驚愕の事実でした。すべての答えは、足指にあったのです。

ほとんどの人は、足指が変形している

実は、ほとんどの人の足指は、曲がったり浮いたりして変形しており、動いていません。足指が動かないで足元が不安定になると、体の筋肉は余分な力を使ってバランスをとろうとします。その不自然な力が、体のゆがみを生じさせ、ひざや腰、股関節などの痛みにつながるのです。

原因は、足に合わない靴や、靴の間違った履き方、靴下の形状や素材、深爪などの生活習慣です。そうしたちょっとしたことが、知らないうちに足指に負担をかけているのです。しかし、ほとんどのかたは、自分の足指に変形があったとしても、痛みがない限り、気にとめていないと思います。そのようなかたに、足指の重要性を知っていただき、足指を広げて、本来のカラダの使い方を取り戻してほしいというのが、私の1番の目的です。

足指がしっかり広がると、足指が動いてカラダが安定し、まっすぐに立ち、まっすぐに歩くことができます。すると、全身の筋肉のバランスがよくなり、痛みなどの症状が嘘のように改善します。ひざや腰などの痛みの原因は、足指の変形にあるのです。

 

足指を広げるには「ひろのば体操」がいちばん

足指を広げるのにもっとも簡単で効果的な方法が、「ひろのば体操」です。NHKテレビで特集が組まれて全国に紹介されました。簡単なのに驚くほどの効果が得られることに、大きな反響があったようで、過去最高視聴率によりアンコール番組や再放送が組まれたほど。

放送後、予約や問い合わせの電話が殺到しました。しかし数ヶ月先まで予約が入っているので、すぐに対応できませんでした。事情をお話しし、「予約待ちの間は、とにかくひろのば体操を続けてください」とお願いしました。その後、ようやく相談に来られたかたの中には、「予約をしてから、ひろのば体操をしていたら、痛みが取れました」「杖がいらなくなりました」という人たちもいました。笑い話のようですが、事実です。

 

痛みや歩けない原因は「老化」ではない

豊北病院 通所リハビリテーションセンターには、「歩けない」「正座ができない」といった切実な悩みを抱えた患者さんがたくさんいらっしゃいます。ひざや腰、股関節などの痛みを訴える患者さんです。専門医から「手術するしか方法がない」、あるいは「もう治療法がない」と言われている方も少なくありません。そうしたトラブルを、多くの方は、歳のせいにしたり、痛むところに原因があると思っています。

しかし、はじめは「もう歳だから」とおっしゃっていた80代や90代の患者さんも、ひたすら足指を広げることに取り組んでいくと、痛みが消えたり、歩けるようになったりします。歩けないことを「歳のせい」にして、あきらめてはいけません。また、他の病院で「治療法がない」と言われても、あきらめてはいけません。ひざや腰が痛んだり、歩きづらくなったりする原因は、老化ではありません。痛みの出る患部でもありません。足指が変形して動いていないからです。

 

カラダは足指を広げれば必ず良くなる

足指を広げれば、何歳になってもカラダは変えられます。歳のせいにしないで、ひろのば体操をしてください。「自分のカラダは自分で変えよう」という気持ちがある限り、必ず症状は良くなっていくと私は信じています。

介護を必要とする状態になるまでの元気な期間の長さを、「健康寿命」と言います。長寿大国の日本では、これからさらに重要視されていく、幸せの尺度です。健康寿命をのばすには、下半身の筋肉が重視され、そのために最近は、足に筋肉をつける筋トレが盛んに言われます。

しかし私は、むやみに筋トレをしなくても、足指の変形を招く生活習慣を見直して、足指をしっかり広げて歩けば、必要な筋肉は必ずついてくると考えています。健康寿命をのばすには、足指を広げることがもっとも大切です。

私の経験から、足腰などの痛みを持つ多くの方は、足指を広げることで人生が変わると断言できます。落ちこぼれ理学療法士が回り道をして知ったカラダの真実を、多くの方に知っていただき、足指を広げる「ひろのば体操」で人生を変えていただければ嬉しく思います。足指を広げて楽しい人生を送りましょう。

いかがでしたか?豊北病院 通所リハビリテーションでも足指のことを取り入れるようになり、治療成績が格段に上がりました。寝たきりゼロ、車椅子ゼロ、補装具ゼロを目指して、これからも地域の皆様に希望と勇気を与え続けられるようなリハビリテーションを提供し続けていきたいと思います。

ひろのば体操のやり方

豊北病院では、O脚やX脚などの変形には「ひろのば体操」をオススメしています。湯浅慶朗さんのYouTubeから正しい「ひろのば体操」のやり方の動画をアップしています。やり方によって効果が大きく異なるので、良く見ながらしっかりと真似をして見て下さい。1日1回5分〜なのでカンタンに始められます。

 

足指の変形と種類

実際にあなたの足指を見てみてください。ほとんど方に足指の変形が見られます。下記のサイトを参照してみて下さい。

足指の変形の分類。足指が曲がっていると全身に負担がかかる!?